《4》 車いすで空港へ
- 樋口彩夏
- 2013年2月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年5月18日
高速バス → 飛行機 → モノレール → 電車 と乗り継いで、車いすで福岡から東京へ向かった時の話です。
前々回、前回と、高速バスに乗って福岡空港に着いたところまで書いたので、今回は飛行機について。
福岡空港に着いた私は、まあ軽い足取りだったので気分はルンルン♪
小学生の半ばまで埼玉に住んでいたので、夏休みなどの長いお休みのたびに帰省で飛行機を利用していました。
そのことが影響してか、「好きな乗り物は?」と聞かれたら、迷わず、「飛行機!」と答えるくらい、空港の雰囲気や飛行機が大好きです。
なので、あまり大変に思うことがなく、少しかたよった内容になるかもしれませんが、飛行機好きに免じて大目に見ていただければ幸いです。
まず、飛行機に乗るには、航空券が必要ですね!
ここは普通に、インターネットや電話で予約をします。飛行機に慣れている方は、インターネットが便利ですよね。
初めての時など不安がある場合は、電話で予約をするとオペレーターが対応してくれるので、安心です。
その際、空港でどういう配慮が必要かを話しておくと、当日、空港に着いてからがスムーズです。
航空会社によっては、自分の障害や必要なサポート内容を登録しておくことができます。
乗るたびに同じやりとりを繰り返さなくてよく、とても便利なので、私も登録しています♪
当日、空港のカウンターですることといえば、予約内容の確認に、障害のために必要なサポートの確認が加わるくらいで、いたって普通です。
でも、座席だけは、移動のしやすい通路側や足元の広い席、肘掛けの上がる席などを指定します。
移動は少し大変になるけれど、私は絶対、窓側! それも進行方向に向かって、左側が好きです。
こうして、搭乗までは自由時間。
私の場合、お土産屋さんをウロウロするのが、お決まりのパターンです。
季節限定商品を見て、あ!このお菓子、前とパッケージが変わっている!、とか思いながら楽しんでいます。
ひと通りウロウロしたら、保安検査場へ向かいます。
保安検査は、車いすならでは!
普通だと、身につけている金属類を外して金属探知機のゲートをくぐり、ピーッと鳴らなければOK。
たまに、何もないのに鳴ってしまうという方もいますが、車いすのままだと確実に鳴ってしまいます。
係りの方の「wheelchair(車いす)、入りまーす。」という声のあと、ピーッと鳴っても構わずくぐり、隅のほうでボディチェックを受けます。
よく見る小型の金属探知機も車いすに反応してしまうので、係りの方が手で身体を触って、危ないものを持っていないか確認を行います。
白い手袋をはめ、右腕、左腕、右足、左足、お腹、背中と、サーっとなでて、何もなさそうなら終了です。
でも、私、なかなか1回でOKが出ません。
病気と治療の影響で腰の骨がもろいので、日中、座っている間は、身体を支えてくれる医療用コルセットをしているのですが、お腹とか背中を触ったときに、「この硬いの何ですか?」と、だいたい聞かれるのです。
(このコルセットは、石膏で身体の型をとり、体型に合わせて造っています。ざっくり言うと、手足などの骨折のときにするギプスの胴体版。思うように動けなくなるので、着けた瞬間、ロボットになった気分です。ロボコップとはいい友達になれそうな気がします。笑)
車いすのポケットに入れている医療用救急セットも、中身を確認されます。
触られる前に自己申告をしたこともありますが、検査の時間に変わりがなかったので、聞かれたら答えるようにしました。

空港にある、さまざまな車いす
当然ですが、危険なものは持っていないので、無事にクリア。
余談ですが、金属をいっさい使っていない竹製の車いすがあるそうです。保安検査の際、この車いすに乗っていれば、身につけている金属を外す必要はありますが、普通にゲートをくぐれるので、ボディチェックを受けなくていいようです。羽田空港に2台あるそうなので、今度、飛行機に乗るときは試してみようと思います。
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