《1》 小児がん 闘病 車いす
- 樋口彩夏
- 2013年1月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月18日
突然なんですが、みなさんは「小児がん」という病気をご存知ですか?
・はじめて聞いた、それって何?
・不治の病って言うよね・・・、もう長くないのだろうな。
・小児がんって言っても、病名によって全然違うんじゃない?
などなど、みなさんの思うところは様々だと思います。
それくらい、世間にはまだあまり知られていない病気です。
簡単に言うと、子どもがなる“がん“です。
未だに原因の分かっていないものも多く、何が悪いわけでもなく、突然、発症します。
大人がなるいわゆるがんとは、その性質がかなり違っているそうです。
はじめまして。樋口彩夏と申します。
私は14歳(中学2年)のとき、小児がんの一種である、ユーイング肉腫という病気になりました。
抗がん剤、重粒子線照射(放射線治療のひとつ)、自家末梢血幹細胞移植の治療をおえて、今は再発がないか経過観察中です。
そして、病気が骨盤と脊髄(身体を動かす神経)に出来ていたので、下半身不随となり、車椅子で生活しています。
軽~く、小児がんや車椅子で生活していると書きましたが、こうして記事を書けるようになるまでの9年間、本当にいろいろな事がありました。
治療の副作用や後遺症で入退院が続き、やっと、車椅子で普通に生活をすることに・・・。
私にとっては試練の連続で、死にたいとさえ思ってしまう程、つらい時間でした。
しかし、それを乗り越えた今、たくさんの人に支えられて、私は幸せな毎日を過ごしています。
毎日を健康で過ごせて、学校で勉強をして、会社で働いて・・・という平凡な生活を送れることって、とっても幸せなことなのですね。
当たり前かもしれませんが、私は、今、そのことを強く実感しています。
健康な身体から、病気になって治療をし、障害をもって、という体験を通して、私が日々感じていることや、車椅子生活でのトリビアなどを書いていきたいと思っています。
・過酷な治療中のはなし
・車椅子生活での苦笑、おもしろエピソード
・車椅子でも、意外となんでも出来そうです。車も運転できるし、電車、飛行機もOK、車椅子での一人旅。
などなど。
これから、このコラム「彩夏の“みんなに笑顔を”」を書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

「もっと知ってほしい小児がんのこと」(2012年8月24日、福岡)で、初めて体験談を語った




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